あとがき

実は、このあとがきは、旅を終え3年経った今(2001年8月)書いているわけなんだけど、 日本縦断出発前にこんなことを手記に書いていた。

「ほんとにできるんか?」という自分を含めまわりからの心配はあったが、「うまくは言えないが、なんとかできそうだ」というめちゃくちゃ楽観的な自信もあって、最終的には、自分を信じてみること、強制的に体力がつくこと、いろんな人に出会えること、日本のいろんなところをこの目で見れること、この旅が満足行くものであったときの自信が将来役に立つこと、を願いこの旅をすることにした。

旅を終えた今、旅を振り返り、この願いは本当に叶ったと思う。
あまり計画をたてず、出発前にも特にトレーニングはせず、その場その場で、道を選び、「なにかが起これば、なんとかするし、なんとかなる」という感じで旅をやり遂げることができた。
そして、僕と同じような旅行者や、その土地々々の親切な人、友達の実家の人や、友達の友達、そして、シロにも出会えた。
また、この旅で初めて訪れた土地は多く、自分は知らないだけで日本にはすばらしいところがいっぱいあると思った。日本は小さいようで大きかった。

最後に、 この旅は、いろんな人の優しさや励ましがあればこそ、日本縦断をやり遂げることができた。そして、そのことで、僕はなにかしらの自信がつき、成長したと思う。どうもありがとう。

2001/08/10 西垣孝浩