Linuxサーバ関連情報 > Webalizerの見方

Webalizerは高度な解析をするだけあって、「解析結果を見てもでワケがわからない。」
という方もおられるので、ここではその見方を説明します。

Webalizer(ウェブアライザー)とは?

WEBアクセスログ解析ソフト in サーバー

WebalizerとはWEBサーバーソフトapacheのログを解析し、高度な解析結果をHTMLで表示してくれるサーバー側のソフトです。なお、WebalizerはWEBサーバーのログを元に解析を行うのため、解析をしたいページにCGI用トリガーなどを組み込んだりする必要はありません。

Webalizerが見せてくれるもの

月の統計グラフ
月の統計グラフ
時間ごとの統計グラフ
時間ごとの統計グラフ
日ごとの統計グラフ
日ごとの統計グラフ
国別統計グラフ
国別統計グラフ

サンプル
月の統計
日ごとの統計
時間ごとの統計
ヒット数ランキング/URL別、転送量別、Entry Pages別、Exit Pages別、サイト別、転送量
リファラー(どのページからのやってきたか)
検索文字列(Yahoo等の検索エンジンからどういう検索文字で検索されたか)
ユーザエージェント(ブラウザ、OS)

よくご覧になるのは「月ごとの統計」「日ごとの統計」「リファラー」「検索文字列」だと思います。
「リファラー」はどのサイトからリンクされているのかがわかり、また「検索文字列」はyahooなどの検索エンジンで、検索時に打ち込まれた文字がわかります。検索エンジンはyahoo,google,msnを始め約20サイトほどに対応しています。

Hits Files Pages Visits Sitesとは?

単にアクセスといっても、いろんな種類があります。
例えば、 HTMLファイルへのアクセス、GIF画像へのアクセス、同一訪問者からのアクセス、アクセスしたがファイルがない、パーミッションがない、CGIの実行時にエラーになった、などありますが、WEBサーバーはそんなことはお構いなしにすべてログに記録していきます。そういったエラーをも含めたすべてのアクセスをHits(ヒット数)と言います。
そして、そのHitsのうち、エラーがなく正常にユーザーのブラウザへ結果を返せたのがFiles(ファイル数)、またHitsのうち、画像やFlashファイルなどを除き、HTMLファイルだけの数をPages(ページ数)といい、一般的にこのPagesをアクセスの基準として使われる事が多いです。
Vists(訪問者数)とSites(サイト)は、基本的に似ているのですが、Visitsは30分以内の同一IPを除いた訪問者数。Sitesは一年以内に同一IPからのアクセスのない訪問者の数となります。いわば、初めて訪れてくれた人の数です。

Hits(ヒット数) エラーをも含む、WEBサーバーのログに記録されたすべてのアクセス数。
Files(ファイル数) Hitsのうち、正常アクセスの数
Pages(ページ数) Hitsのうち、HTMLページの数
Vists(訪問者数) 訪問者数(30分以内で同一IPからはカウントしない)
Sites(サイト) 訪問者数(一年間で同一IPからはカウントしない)
KBytes 転送したデーター容量
補足:VisitsはPagesを元に計算され、SitesはHitsを元に計算されます。

一般的な見方

ヒット数にだまされてはいけない!
Pages(ページ数)とVisits(訪問者数)がいちばんわかりやすい!?

一般にアクセス数とはどれをさすのでしょうか?
よく「100万ヒット数達成」とかいいますが、実際ヒット数とは、「File not found」といったエラーもすべて含まれているためかなり曖昧です。 かといってFilesでは、正常なアクセスとはいえ画像の極端に多いサイトだと、Filesの数も多くなってくるので、これもヒット数同様に曖昧です。ですので、一般的にHTMLページだけをカウントしたPages(ページ数)をアクセス数の基準とされるのが多いです。(ページビューといったりもします。)
またPagesのうち、30分以内の同一IPからのアクセスを除いたものがVisits(訪問者数)となり、訪問者数単位で見たい場合はこのVisitsがよく使われます。
Sitesも訪問者数という意味ですがあまり基準にはされず、単に新規訪問者数の数として参考程度に使われます。

ツウな見方

これは、とくに裏をとっているわけではないですが、経験的にそうだろうという推測です。
(これを書いていておもしろそうなので、引き続き調査します。)

PagesとVisitsの関係
PagesとVisits(訪問者数)の割合で、Pages数が多ければ多いほど、そのサイトはいろんなページにわたって閲覧されていることがわかります。

平均ページ閲覧数 = 総Pages /総Visits

例えば、Aというサイトの平均ページ閲覧数が「7」とすると、訪問者はそのサイトにきて6回ページ移動をしたことになります。この平均ページ閲覧数が多ければ多いほど、ユーザーを飽きさせず、興味を惹きつけているサイトとみていいのではないでしょうか。

Sitesの波
普通サイトを立ち上げ、右肩あがりにアクセスが伸びていきますが、ある時期にSitesが減っていくときがあります。それはつまり、そのサイトの属するカテゴリに興味のある人の多くがそのサイトの存在を知って一度は訪れてしまったからだと考えられます。
しかし、それにもかかわらず、アクセス数が右肩であがりつづけるのは、リピーターがついているからだと思われます。
(月の統計グラフの右上グラフでわかります。黄色がVisits、オレンジがSitesです。)


Webalizerのより詳細な情報については、本ページの内容をベースに
UNIX系技術専門情報誌SoftwareDesign2005年7月号に寄稿いたしましたので
そちらも合わせてご覧いただければと思います。

ご意見、ご質問、間違いの訂正等大歓迎です。info@ahref.org