朝、5:00位に目が覚めると、とても寒くてたまらなかった。
人通りが増してきたので駅を出て、ローソンでホットコーヒーを飲みつつ、体育座りで寝ていた。そしたら徐々に太陽も昇り、温度も上がってきた。なんか変温動物になった気分だ。
今日中に東京に行く予定なので、朝から走った。栃木を抜け、茨城、埼玉、東京と走った。埼玉くらいにはいると、トラックの往来が激しく、空気は白っぽく、生きている心地がしなかった。目も痛くなり、走っていても前をじっと見ることさえできなかった。
そうこうして、東京、足立区にいつの間にか入って、上野駅まで行った。さすが、東京らしい人の多さでまいった。公園でみんなに電話をかけて、横浜のチィという大学の後輩の実家に泊まらせてもらうことにした。
東京駅でこれからの予定を考え、地図を見、みんなに電話をし、カレーパンとピリ辛ソーセージパンを食って、チィの住む横浜に行くため、渋谷までチャリンコで行った。東京駅から渋谷までに、御所を通り、国会議事堂を見た。すごいスケールを感じた。さすが、日本の中心だけある。その辺りから渋谷まで、下り坂や登り坂でしんどかった。人通りも多く、全然スピードがのらなくてイライラしたが、なんとか無事に渋谷に着いた。なかなかすごい人だ。橋の下にチャリンコを置いて、荷物をかかえ、電車に乗った。僕はその時、すごい汚かったと思う。体はドロドロ、ひげも生えて、白い帽子は黒ずんで、半ズボンも真っ黒、汗はかいてるわと、あまりにもひどいので、トイレでTシャツだけ着替えておいた。
チィの住むところは、渋谷から東急新玉川線で30分くらいの青葉台というところだ。僕は汚い格好で、満員電車に揺られた。
チィん家は団地で、まさにサラリーマン家族という感じだった。いきなり風呂に入らせてもらって、泥を落とし、ご飯をよばれ、ビールをもらい、ギターを弾かせてもらった。
チィは3人兄弟で、チィ以外はあまり姿を見せなかったけど、僕がいないときは、とてもにぎやかなんだろうなぁ、温かい家族団欒とはこういうものなんだなと思った。
またどうでも良いことだが、晩酌の習慣のない大学生にとって、ビールとおかずで腹いっぱいになった後で出てきた白飯には少し焦った。
チィ家族は、明日の朝、4時頃から福井に里帰りするそうなので、僕も早めに寝床につき一瞬で寝ついた。