ロケット花火を打ち込まれる

 結局、昨日は眠れなかった。朝4:00頃まわりが明るくなってきたのでそのまま出発した。昨日、断念したおじさんのいる洞爺湖温泉は本当にすぐ近くだったのでとても残念だ。

温泉について、少し休んでいるといろんな人に話しかけられた。

やはり北海道だなーと思ったのは、洞爺湖の水はとても澄んでいてきれいということだ。

しばらく休んで、とりあえず海を目標に進んだ。

中山峠のことを思うと大したことのない小さな峠を越えて少し進むと、そこには北海道の南側の海が見えた。感動して写真を撮った。感動ついでに海沿いに進んで朝食をとった。

地図で見ると海沿いは楽そうだったけど、断崖絶壁を迂回する山道が結構きつく、しかも霧雨の中、体温低下で死にかけながら、ようやく長万部(おしゃまんべ)についた。

長万部についたあたりから天気が良くなってきてジリジリ暑くなってきた。駅前の古びた大衆食堂でラーメンとライスを食い、海沿いを日が暮れるまで南下した。

長万部からの海沿いの道は信号一つなく延々とまっすぐな道で、途中ぐらいから右足が痛くなり、なるべく左足で漕ぐようにしながら少しずつ進んだ。今日はいっぱいライダー(バイクの人)やチャリダー(チャリンコの人)と出会った。一人トホダー(徒歩の人)もいて驚いた。

 今日寝るところは黒岩の奇岩という砂浜にぽつんとたたずむ奇妙な大岩の上にある東屋だ。

久しぶりに焚き火をしつつ、近くのコンビニで買ってきたいなり寿司を食い、霧雨でびしょびしょになった服を乾かしつつ寝袋に入り横になっていると、岩の麓の砂浜に5.6人ぐらいの若者がぞろぞろとやってきて、突然、花火をやりだし、案の定、僕のいる岩の上の東屋めがけてロケット花火を飛ばしてきた。知ってか、知らずか、とてもむかついた。

そんなこんなで本当、今日もくたくたで疲れた。

明日、函館に向かう。

黒岩の奇岩