中尊寺金色堂

 やっと落ち着いた。チャリのタイヤは、自分でなんとか修理できた。

荷物は駅のコインロッカーに押し込めた。そんで今は観光モードに入った。駅のコインロッカーはぎゅうぎゅうなので、お金を入れてない。取り出すのに一苦労だから。パクられることもないだろう。

 ふぅー、一息ついた。

仙台 23:18

 一関の北10kmほどいった所に平泉というところがあり、中尊寺金色堂で有名だ。多分だと思うが、小学校の時、社会の参考書で1ページまるまる問題を解けるのが楽しくて、一生懸命勉強していたときに出ていたので、僕は行きたいと思ったのだと思う。

その中尊寺に行く途中に、毛越寺というのがあって、なんだか街の雰囲気や店の多さ、道の良さ、宣伝の仕方などから、この寺も結構有名な寺なのでは、と思って、ここにまず寄ることにした。着いたときは朝の7:50くらいで、まだ開いてないのかなぁと思って入り口に行くと、おばちゃんがいて入れた。一人500円と高かった。境内にはユースホテルがあって、やっぱ旅は情報が大事だなぁと思った。中の寺はそんなに大したことはなかったが、この寺の良さというのはそういうことではなく、この寺は最近発掘されて、復元された庭園や、それをとりまく寺跡がすごい。朝から曇っていたが、庭園を歩いていると陽が照りだして、とてもきれいだった。昔の人の優雅な生活が目に浮かぶようだ

次に中尊寺に行った。毛越寺の裏山を通って中尊寺に行ける、と道しるべに書いてあったので、そっちのルートで行った。その時は中尊寺の場所を知らなかったので、そういう3km弱の山越えをしたが、実は4号線沿いに少し行くと中尊寺があるのだった。すごくショックだったが、その道は新奥の細道と言われている道で、山の頂上から写真も撮ったのでまぁいい。

 やはり中尊寺は飛び抜けて観光地だった。かなり大きな駐車場に何十軒ものお土産屋があり、ガイド協会みたいなのもあった。中尊寺は、月見坂という大きな杉の立ち並ぶ急な坂道の途中にあり、本堂があり、ここは別にありがちな寺だった。しかしここのメインはなんといっても金色堂だ。本堂からさらに進むと、そこには開けた場所があり、朝早いというのに結構人がいた。そして金色堂に入ろうとして驚いた。なんと大人一人800円も取られるのだ。これはなんでも高すぎると思い、その場をうろうろし、他の所に行こうと、山の上へさらに登っていった。そこは資料館と食堂になっていて、ちょうど朝メシを食べていなかったので、500円の山菜うどんを食い、250円のコーラを飲んだ。うどんの麺が細く、にゅう麺みたいなのに驚いたがなかなかうまかった。資料館は日秀衛椀などがあった。広場に戻ってみるとさらに人が増えていた。僕はせっかくここまで来たのだから、800円でも払ってやろうじゃないかと思い、金色堂へ入っていった。実は金色堂は、その建物を厳しい気候から守るため、覆堂というので覆われており、その中に金色堂がある。ガラス張りの中にある金色堂は空気がまるで止まっていて、時も永遠に流れていないかのような荘厳さがあった。2,3分のテープ音声による説明を2回聞くほど見とれた。中部はもちろん、木の瓦というのを初めて見たりと、いろいろ感動した。

 結局出発したのが12時近くだった。もくもくと走り、仙台には今日の7時前に着いた。しかし、仙台に入ったというのに一向に駅が見えてこない。周りは暗くなるし、交通量は多いし、大変だった。コンビニで地図を見て、だいたい駅方面は分かったが、あまりに大きな街でびっくりした。ようやく仙台駅に着いた頃には9時近くになっており、今日はなにがなんでも宿に泊まって風呂にはいるぞ。と思っていたので、コンビニで地図を見たり、大学の友人で仙台出身のユースケに電話したりしながら仙台市内をチャリンコで走り回り、ようやくリーブスという、なかなか清涼な感じのするカプセルホテルを見つけた。そして、さっそく風呂に入った。3,4日ぶりでタオルが真っ黒になった。

 チャリンコに鍵をかけ忘れたついでに、夜の町を歩いてみた。すごい都会だ。さすが東北一だけあって、にぎやかすぎる。一つ目に付いたのが、代行運転の多さだ。京都とかでは見たことがない。あるいは知らないだけなのか。

 あー、やっと落ち着けた。明日は洗濯して、観光して、歩いてと。

おやすみ。今日はもう寝てしまいそう。

中尊寺金色堂外観