仙台七夕祭り

 仙台で荷物をなくして呆然としていたとき、京都の友達から電話がかかってきて、「今、仙台に付いた。」と言った。最初、全然信じられなかったが、本当に来たみたいだった。ちょうどこの日京都から東京に帰ると行っていたので、そのついでだし、七夕祭りもやってるし、というわけで、わざわざ仙台まできてくれたみたいだ。久しぶりに知人に会えるのはとてもうれしかった。駅まで友達を迎えに行って、泊まるホテルを探し、居酒屋でメシを食って、少し飲んで、3:00頃カプセルホテルへ帰った。そっこうで寝てしまい、朝、フロントからの電話で目が覚めた。

その日は、本当なら仙台でボーっとしているか、福島に行くはずだったが、友達が来たので、七夕祭りを見ることにした。昼間は市内をぶらぶら、商店街の七夕飾りを見つつ、人混みと化していて、3時くらいにはそれも飽きたので、5時から始まるパレードのいい席を取りに行った。2時間も前だというのに、ぼちぼち同じような人がいた。2時間の間、僕は寝たり、友達のウォークマンを聴いたり、絵を描いたりした。パレードはというと、自衛隊、警察、消防団の吹奏楽が素晴らしかった。ミス仙台が5人もいたのには驚いた。手を振ったら、こっちを見て微笑んでくれた。写真を撮った。パレードが8時頃終わり帰りかけていると、公園の方で野外コンサートをやっていて、永井真理子がでていたので、見んと損やろ、ということで見た。素晴らしかった。

そして腹が減ったので、仙台名物牛タンを食った。1200円もしたがうまかった。でも僕はアバラやロースといった、庶民的な肉の方が好きだ。メシを食い終わって、これから出発するのはしんどいと思ったので、またまた仙台に泊まることにした。

次の朝、マクドで飯を食って、友達にお土産をあげ、駅で別れた。

 また、旅の再会だ。

今日は軽く福島までだ。でも、ずっと50kmもないと思っていたが、仙台を出たすぐの看板には、福島まであと64kmと書いてあって驚いた。途中雨が降りつつ、しかし、あっという間に宮城県を抜けていって、福島に着いた。

 途中とてもいい知らせがあった。なんとリュックがあったと家の方に連絡が入っていたのだ。半分以上あきらめていただけに、とてもうれしかった。家の方に送るということなので、この旅ではもう音楽を聴くことは出来ないが、そんなことはどうだっていい。無事ならそれでいい。

明日は、東京の友達が東北旅行の初日で、福島で会うことになっている。

 今、僕は駅の待合室にいるのだが、これからどうしよう。今日はどこで寝よう。