宿毛からフェリーで佐伯まで渡り、九州に上陸した。今日は朝起きると青い空が見えていて、やっときたか。と思ったが、九州につくと、くもりになり、また雨が降ってきた。明日もあさっても雨らしい。いいかげんにしてほしい。
九州は、四国より1割増しぐらい南国ちっくだった。田舎ではない、大自然といったほうがいいかもしれない。山は緑々しく、川は雨の後だというのに白緑に透けている。人の手が入っていないような自然の色のままだ。日本も捨てたもんじゃないと思った。
今日は、すごい出会いがあった。
夜、ようやく延岡についたころ、町をゆっくり走っていたら、小さな犬が僕を追いかけてきた。どんなに走っても追いかけてくる。後ろの方を見ると若い男女がいたので、その人達の犬かと思い戻ってみると、どうやら違うらしい。白く小さくて、室内犬によくある変なカットにされている犬のようだが、毛は伸びているし、顔はどろどろだし、首輪もつけてないようなので、捨て犬だろうと思って遊んでいると、車からおじさんが降りてきて、話しかけてきた。どうやら犬好きの人だろうと思って話していると、なぜか僕がその犬を連れていく方向になって、僕も少しそうしたらおもしろいと思っていたので、思わず、沖縄まで連れて行くと言ってしまった。
そして、その後そのおじさん達(おじさん、おばさん、まご)それに車の中にいた犬3匹とプラス1匹で、近くにある温泉につれていってもらった。メシとビールをご馳走になり、食堂のおばさんからはスイカをもらった。腹いっぱいとほろ酔いでもう動けない。
明日の朝、おじさんちに犬をとりに行く。これからは一人旅じゃなくなった。楽しくなりそうだ。