9時半頃目が覚めた時、平常な神経に戻ったと感じた。
10時頃身支度をして、本州に向かうためのフェリーを探しに出た。
地図上では南の方と北の方、2つにフェリー乗り場があって、青森と大間、2つの方面に分かれている、と思っていたので、とりあえず行き当たりばったりで、南の方のフェリー乗り場に向かった。
そこは赤レンガの倉庫街で、朝市みたいな活気のある所もあり、なかなかいい雰囲気だった。
少しうろうろして、フェリー乗り場を探したが全く見あたらず、代わりに昔のフェリーの展示場があった。もうここはつぶされたらしく、北の方に向かうことにした。
北は10Km近く走ってやっと見つけた。絶対ここだと思った。
ここは大間と青森両方の船が交互に出ていて、青森方面は、長い時間待たないといけないようなので、大間方面に行くことにした。こっち方面は、京都までの遠回りになるが、海岸沿いだし、恐山も見れる。しかも料金が安かった。自転車、学割で1320円だ。
船にはバイクから乗るらしく、僕はうろうろしていたらアナウンスで、早く乗るようにと言われた。急いでいくと、北海道の無人販売で買った、いつか食べようとカバンにくくりつけていたトウモロコシを落としてしまい、だんだん食えそうになくなってきた。
船内は東北らしい言葉が飛び交っている。そして、この船はすごく揺れる。本当に揺れる。揺れすぎ。
今日で北海道ともさよならだ。あと数分で船がでる。長い道のりだった。本当に野を越え山を越えだった。思えば遠くへ来たものだ。